今日も病んだカラダにムチ打ってオペラ観て来ました。
今朝あゆみくらとの待ち合わせをスッポかしてし、夕方まで寝まくったわたくしですが、さすがにもうチケット買ってあったので頑張ってもぞもぞ起きて行きました。


今日の劇場はオペラ・ガルニエでした。
なんと初入場です。
一体全体こっちに来て1年半、何してたのかと自分でも疑問でなりません。
with しばちを始め過去数回見学に行きましたが、いつもリハ中とかでメイン・ホール内だけ入れなかったんですよね。
ということで有名な天井の絵、シャガール?かなんか、初でした。
思ってた雰囲気の絵と全く異なりました。


演目は天才 Mozart の『コシ(コジ?)・ファン・トゥッテ』。
大学4年の時だっけ?
今日も読んでくれてるだろうマイミクのみんなとやったのは。
懐かしいね。
「女はみんなこうしたものだ」の意。
ここで指す"こうした"は貞節がないとかすぐ心変わりするとかそういうこと。
まぁ天才 Mozart らしいろくでもない内容の素晴らしいオペラです。
でも台本はダ・ポンテなんだけど。
男のあんたが言うなよとツッコミたい。


昔覚えた歌詞のお陰で人一倍楽しめた(と自分では思っている)。
歌もとっても良かったけど、中でも1幕のうなうらーーーで始まるフェルランドのアリアが素晴らしかった。
あの歌は音域も高いし、テノールの人に言わせると難易度ウルトラオロナミンCの大変な曲なんだそうな。
しかもなかなかに感動的な曲ですごく好きなんだけど、とても上手で感動したよ。


それにしても歌手の人たちって、例えば這いつくばってもがきながらとか、アムロちゃんもびっくりにアックティブな動きをしつつとか、何かと無理な体勢で歌わないといけないのね。
だけど普通に立ってるときと変わらない歌いっぷり、苦し紛れになったり声が潰れたりしないところはさすがと思った。


オケも丁寧でとてもよかったと思う。
なんと弦の音がとても綺麗だった。
ホルンの音はとても暗くてさやか好みじゃなかったなぁ。
ラッパは譜面が簡単すぎて表現が難しいんだろうけど、音量やバランスとか1音1音変えてて素晴らしかった。
でも音はやっぱり暗めだった。
狙ってたのかな?
オーボエは多分マリゴの音ではなかったと思う。
リグータかロレーか、軽くて明るめだけどとてもいい音だった。
トップは女性だったけど、女性らしい思いやりのある音だった。
ファゴット(というかバソンなのかな?)は時々音程が???ってなったけど、まぁあまり目立たず縁の下の力持ちで終わった。
ファゴットも暗いというか、バソンの音っていうか、アメリカンみたいっていうか、なんとも複雑な音だった。
そしてクラリネットが素晴らしかった。
他の管セクションが暗めの音が多い中、とても生き生き新鮮な風を常に提供してくれてた感じ。
1er と 2nd の息もピッタリだったし、音程も常にビンゴだった。
なにより音が良かった。
丸くて暖かい音のクラは多いけど、今日のようなボーッとしすぎず、某先生みたくキンキンでもなく、聴いててスカッとする音ってなかなか珍しいと思った。
テクニックももちろん素晴らしいしね。


上演中に咳がゲホゲホ出なくて本当不幸中の幸いだった。
薬物大量投与万歳!!
というわけで手抜きだけど終わります。
今日もよく寝ます。