パーヴォ・ヤルヴィ様指揮、Salle Pleyel にて、オール リヒャルト・シュトラウス プログラム。


今日も超ギリギリガールズだった。
最近ギリギリすぎてまるで仏人だよ、ベイビー。
でも今日はメトロが来なくてギリだったんだよ。


・ドン・ジュアン
いきなり劇的な和声展開で始まるかなりかっこいい曲。そういえば今N響アワーのオープニングはこれらしいから、知りたい人はとりあえずN響アワーをチェキラゥ。ドン・ファンとかドン・ジョバンニとも言う、スーパー・プレイボーイが女をとっかえひっかえしつつ、結局最後はお亡くなりになるという、男性諸君にはちょっと羨ましいっぽい物語に音楽をつけたリヒャルトの曲の中でも人気の作品で、有名なオーボエsoloもあります。エレーヌまじで超まいうーだった。何? 自慢? 意識不明すぎた。ステファン先生も相変わらずだったし。そしてリヒャルトといえば炸裂する金管のみなさん。いきなり景気よく始まるラッパの1stは、マイミクしろこが遊びに来てくれたときに一緒にレッスンを聴講したブルーノ・ヌヴィオン氏だった。あんな感じのいい愉快なおっちゃんなのに、アクティブなインターバルもハイトーンも易々と吹きこなしておられて超かっこまんだった。それにしても突然にぶっ飛ぶ曲です。ヤルヴィ様なんて指揮台に載るや否や、拍手もまだ鳴り止んでないのにいきなり始めるし。そしてその後の演奏もぶっ飛び続ける。視覚的にも全員ぶっ飛んでる。ドラクエの作戦で例えると「ガンガン行こうぜ!」に相当する切り捨て御免な演奏。見事だった。


・カプリッチオ(Finale) soprano:Soile Isokoski
さやか的には歌がいまいちだった。すごく上手だったけど、どうもキュピーンとひきつけられる何かが足りなかったなぁ。というのはガンガンのドン・ジュアンの後だったからかもしれないけど、よく考えると1曲目で興奮しすぎてた感は否めないので完全にそういった理由に因るものと思われる。でも冒頭の長〜〜〜いホルンのソロは最高にうまかった。吹いてたのは前々回のコンサートのオベロン序曲で気まずい音程を供してた金髪のにーちゃんでしたが、フレンチホルンを持たせりゃざっとこんなもんですよ、くらいの勢いで見事でした。ソプラノにもブラボーでしたが、シェフ・ソリスト・聴衆とも、ホルンの彼をも惜しみなく讃えておりました。


英雄の生涯
別名『英雄(ヒデオ)の生き甲斐』とも言います。フランス語では『Une vie de heros』ですが、heros の部分は「エロ」と発音するので、ふざけて『エロの一生』とか言ったりもします。ちなみにベートーヴェン3番『英雄』もエロ仲間ですね。そんな遊べる題名とは裏腹に、難度ウルトラCのかなり技巧的な曲なのです。エロ主人公が闘ったりちょっぴりラブロマ♪だったりしながら人生を終える、という内容。エロ主人公はリヒャルト自身と言われていて、1曲目のドン・ジュアンをはじめ、彼の今までの作品の主題が次々に現れたりするなかなかに楽しい曲です。しかしオケはその間常に超絶。最も超絶なのがラッパーズ。みんな超絶だけど、彼らは特に目立つので超絶感もひと際よく聴こえてきます。2拍くらいでミュート取ったり付けたりしてみたり、際限なく上り詰めるハイトーンに挑んだり、とそうかと思うととんでもなくインターバルしたり、ラッパートだけでもあり得なすぎて笑えました。それになによりラッパートかなりさーしかった。途中バンダで出て行った3人のファンファーレとか本当にうまかった。そして吠えるホルン9人組。やっぱ金管はすごい。かっこいい。けれども今日のプログラムはやはりきつかったんだと思われる。だってのっけから吹きっぱなしだし。もう最後の方、ホルンのソロはさっきのにーちゃんとは違う、黒髪のおっちゃんでしたが、ちょっぴりやらかす。もうきつくて音が当たんないよ〜(><)みたいな音でした。そらそうだ。だけど最後まではちゃめちゃに入り乱れる勢いは消えず、そしてそれでも終演後は何事もなかったかのようにケロッとしてるフランス人。。。


とりあえず今月までのコンサートはこれにておしまい。
そういえば25日〜6日間、スペイン一人旅に出てきます。
バルセロナマドリッド
桜田ファミリー見てきまーす。
実はまだ何も調べてない上にガイドブックもないんですがオススメがあったら教えて下さい。