まず聴いたほうから。


前回に引き続きのラジオ・フランス、ですがチョン・ミュンフン指揮 in Theatre du Chatelet 。


ハイドン交響曲44番 Mi-mineur《Funebre》(日本語がわかりません。葬式?)
今日もギリギリだった。座ったと同時にチョンさんが指揮台に上られた。かなり楽しかった、ハイドンなのに。大人になってきてやっとこさこの時代の曲の良さがちょっと理解できるようになってきたけど、今日のハイドンはかなりおもしろかった。それも一重にチョンさんの力に因る所が大きいと思われる。というか完全にチョンさんの力か。そういえばパリでチョンさんが振ってるの見るの初めてだ。病気で代打だったりなんやらかんやらで、いつもタイミングが合わなかった。しかし今まで名立たる巨匠の演奏を聴いた中で考えてもやっぱりチョンさんってすごいと思った。あの溢れんばかりのカリスマと、面白いのに計算しつくされた演奏に少なくともさやか釘付けでした。そしてoboeは吾が師、エレーヌでしたが、彼女のテクニックと不思議な音に敬服の念を再認識しました。なんだかんだ言ってすごいんです、やっぱ。超怖いけど。


フォーレ:レクイエム
よく考えたら葬式つながりですね、今日のプロは。特にこれなんて宗教曲好きのさやかにはたまんない曲なのです。ちなみにオーボエーズはないのでエレーヌは降り番。それにしたってとても昨晩と同じオケとは思えません。もちろんローテーションもあるし、昨日と全く同じメンバーが乗ってる訳じゃないけど、それにしたって同じラジオですよ。チョンさんだから気合いが入ってるのか、それともこれがチョンさんのカリスマの威力なのか・・・。弦なんて全然ちゃんと弾いてるじゃん。当たり前なんだけどそれが驚きの対象になっちゃうオケって気まずいよね。^^; まぁともあれ楽しかった。自分なにげにオルガン好きなのでこういうオルガンが一役買ってる系の曲とかすごいいい。ホルンは普通のフレンチホルンで、もちろん音程もよかったし、全体を通してとても素晴らしかったけど、ひとつ問題が・・・。それはシャトレ劇場内に響き渡る電車の音。。 3〜5分に1回の頻度でゴゴゴゴ〜〜〜〜〜って、メトロだか郊外電車だかの音が聴こえるのです。かなり波田陽区的に残念!と言いたい。これが(これでも)ヨーロッパの誇る(かなりいい加減な)大都市、パリの姿です。



終演後市庁舎近辺の教会へ、例のおかしな現代音楽のために召集されましたが、そんな笑ける話はまた後日・・・。