そして過ぎてますけど20日は Playel にサンクトペテルブルグ×テミルカーノフを聴きに行ってきたので記録を残しておきます。
実は多分2年生の冬に日本公演を聴きに行ったことがあるはずなんですが、印象の記憶はあるのに曲目が全く思い出せません。
ネットで調べてみたらオール・ラフマでピアコン2番はラン・ランってことになってます。
本当に行ったのかなぁ。。


今回のラインナップは
 ・プロコフィエフ交響曲1番《古典(ですか?)》op.25
 ・プロコ:バイオリンコンチェルト 1番 op.19 vln.庄司紗矢香
 ・マーラー:1番《巨人》
でした。
2階バルコン、最上階の一番後ろというポジショニングでしたが、どこからもちゃんと見えていいですね。
そういった点に関しては問題ないホールです。


1曲目、どうでもいいけど 2nd.fl.のねーちゃんが無駄にイケイケで、とりあえず露出する方向で笑けた。
なんか軽いですね、全体的に。
プロコとか普段あんまり聴いたりしませんけど、しかも生で聴く機会も今まであまりなかったけど、予想外にチャラいノリだった。
特にその一端を担ってるのがクラの音色と思われる。
ロシアのクラリネットって普通のじゃないんですか?
詳しいことは知らないけどかなりポップです、音が。
時にポップすぎてこの後とんでもない事件がっ・・・!(ガチンコ・ファイトクラブ風に。)


コンチェルトには世界の sayaka を迎えます。
久しぶりにこの人はちょっと異常だと思いました。
演奏中の空気が変わったね。
これも学生の時、彼女のチャイコのvln.コンチェルトを聴いたことがあるけど、そのときよりも全然上手になってると思いました。
もちろん当時も上手だったけど、ちょっと演奏が大人になった感がありました。
同じsayakaにも色々いますねー、顔がデカいsayakaとか。
で自分はどうかと言うと、わたくしはヒラガナ表記だし大器晩成ってことにしとく。


休憩挟んで巨人です。
またしても自分が学生の頃、定期で先輩方が演奏された曲です。
球団名ではありません。
3楽章とか有名だから多分みなさん聴けばおわかりになりますでしょう。
マーラーってどれを聴いてももうマーラー以外の誰でもない感が全面にプッシュされてて好きです。
シンフォニーだってこれから10番、11番って続いていくのに、1発目からもうマーラー感満点で、こんなにわかりやすい人もなかなかいないんじゃないかと思う今日この頃です。
1楽章アタマのカッコーの鳴き声みたいなところ、先ほどのあまりにポップすぎる音のcl.が勢いあまって「レッラー、レッ!ギュピ☆!!※■&**!!」ってなってて笑いがなかなか引きませんでした。
そのあとリガチャーを弛めたり締めたり、リードの位置を上下してみたり、多分オクターブ・ホールと思しきあたりをフーーーーってしてみたり、こういった行為にも国籍はないなと再認識しました。
まさに音楽とはノー・ボーダーですね。
全体的に面白い演奏ではあったけど、決して上手い感じじゃなかったです。
面白さの秘訣としてはやはりどうしてもcl.抜きには語れないし、この不満感にはどうしても庄司紗矢香が凄かったとも言えると思う。
時として完全にギャグなクラに加え、オーボエも高音とかは半ば応援しつつ聴いてる感が強かった。
金管族は凄いんだけどなんか聴こえ方が当たり前すぎた。
いや凄いと思うんだけど、なんかみんな冬です!みたいなデッぷりしたおっちゃんやにーちゃんらーがチョチョッと吹きました〜って感じで凄い感がないのはいいことなんだけど、悪く言うといい加減に聴こえるっていうか。
いや、いいんだけど、全然。
でもどうだろう、金管のこととかよくわかんないけど、音とかあんまりよくないんじゃないかなぁ。
なにせcl.といいob.といい管の音がどれも明るい。
ホルンのラレファラッラレファラッラレファラッっていうところとか完全にウルトラマン、というかウルトラマンを越えてた。
エキストラ・ラウルトラ・マン。
フルートとかファゴットなんてビブラートがすんごくてピッチも合ってないようで合ってるようで・・・っていうか音程とかいう概念を越えてる!?みたいな。笑
管が特に上手くない(決して下手じゃない)。
上手くないのに何故か燦然と煌めいている。
勢いでまとまってる。
これが露西亜のエスプリなのかも知れない。
だとしたらロシアってすんごい。
侮れない。
ピョートルとかボリシェビキとか、ロシア語って面白すぎる。
あとロシアといったらボリス、ボリスと言ったら皮剥ぎボリス。
そしてKGBKGBといったらプーチン。
ロシア人って怖すぎる。
無駄にオーバードライブ感があって個人的には盛り上がりました。


但し。
非常に暑い。
軽く猛暑。
理科で習ったと思いますけど、空気っていうのは温度が高い方が軽いんです。
そういうわけで最上階っていうのはそういう空気の対流の関係で、温かい空気が集まって溜まって滞って澱んでとんでもない温度になるわけです。
頭痛が。。
一緒にいったマイミクあゆみ女史、ありがとう、そしておつ。




ちなみにもうちょっと前に行ったコンサートと、もっと前に行ったやつもあるってことは秘密です。
頑張ってそのうちなんか書きます。